2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Caribou / Honey

今にして思うとポスト・ダブステップのバブルが崩壊して以降、インダストリアル/ダブ・テクノやデコンストラクテッド・クラブを経由して静的で抑制的なモードが続いたエレクトロニック・ダンス・ミュージックのシーンに突如としてハッピー・ハードコア的な…

Father John Misty / Mahashmashana

M1は相変わらずFrank Sinatraを連想させるようなオーケストラル・ポップだが、ヴァースは比較的シンプルなフォーク・ロック調で何処となくThe Bandを彷彿とさせる。M3も冒頭こそThe Bandみたいだが、大仰なストリングスな入ってくるとBeckの「Paper Tiger」…

Tyler, The Creator / Chromakopia

ソウル/ファンクやジャズを下敷きにした成熟したプロダクションは「Flower Boy」「Igor」「Call Me If You Get Lost」を確実に継承しているが、ノイジーなブレイクビーツやディストーテッドなシンセ・ギターやオペラのような大仰なコーラス等の要素がLil Ya…

Ezra Collective / Dance, No One's Watching

プレイヤーとしてJoe Armon-Jonesの名前が突出しているせいでついつい勘違いしそうになるが、Ezra CollectiveのリーダーはドラムのFemi Koleosoであり、本作を聴くと改めて彼のドラムとその兄弟であるTJ KoleosoのベースこそがEzra Collectiveの基盤だという…

Kendrick Lamar / GNX

マフィア映画のサントラのようなオープニングこそJay-Zを連想させるが、チープなシンセが飛び交うM2と言い、ブリンブリンのシンセ・ベースが強列なM8と言い、直球のGファンク臭が充満している。ストリングスやヴォーカル入りの楽曲も多く、これまでとは一風…

Kelly Lee Owens / Dreamstate

イントロこそEnyaにインスパイアされたという前作を踏襲するような人声によるアンビエントといった趣きだが、すぐさまアルペジエイターによるトランシーなシンセ・リフに侵食される。ミニマルな「Inner Song」からも「LP.8」のアンビエントからも落差が激し…