2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Beth Orton / Weather Alive

シンセや多彩な器楽音の残響が織り成す豊潤なアンビエンスよって、トリップ・ホップ的なムードを湛えたフォーク・ミュージックという印象はLana Del Reyにも通じる。一方でSons Of Kemet / The SmileのTom Skinnerのブラシ・ワークが全編に渡ってジャズの要…

Yeah Yeah Yeahs / Cool It Down

Perfume Geniusをゲストに迎えたM1と、続くM2に於けるシンセを基調にした他愛の無いアンビエント・ポップはSharon Van Ettenなんかに通じる。狭義のポスト・パンクをイメージして臨んだだけに、些か拍子抜けする感はあったが、M3〜M5では一転して圧の強いド…

Makaya McCraven / In These Times

ハープにシタール、ヴィブラフォンを配したM1やM4等はBadbadnotgood、またはBuild An ArkやYesterdays New Quintetに通じる幽玄なスピリチュアル・ジャズで、或いはBonoboのジャズ路線にも通じるロマンティシズムを湛えている。ドラム・マシンのスネア音を組…

Pixies / Doggerel

Kim Dealが居ないPixiesに今一つ興味が湧かなかったのと、メディアからの評価が押し並べて低かったのとで、再結成以降のアルバムには一切手を出してこなかったが、久々の快作という事なのか、これが中々どうして悪くない。流石に「Surfer Rosa」や「Doolittl…

Santigold / Spirituals

ラヴァーズ・ロックとドリーム・ポップを掛け合わせたようなM1は拍子抜けする程牧歌的で、一先ず意外性のあるオープニングだとは言える。ニューウェイヴィなM3で漸くM.I.A.のエピゴーネンというイメージ通りの脱力ラップが聴けるが、続くM4は再びレイドバッ…

Shygirl / Nymph

トラップの影響を受けたグライムという意味でのUKドリルとオルタナティヴR&B、更にはUKベース・ミュージックとハイパー・ポップの混合体のようなサウンドで、ArcaやKingdomの関与からもFKA TwigsやKelelaの系譜と考えて差し支えないように思えるが、ビートは…