2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Toddla T / Watch Me Dance

昨年のNinja Tuneのイベントで Roots Manuvaのサポートとして同行していたToddla Tを観た際には レゲエ/ダンスホールのリズムを用いた硬質なビートと チープでユーモアに富んだ上物の組合せに 何とも底知れない珍妙さを感じたものだったが 本作のサウンドは…

Ford & Lopatin / Channel Pressure

Oneohtrix Point Neverによるチルウェイヴと聞いて想像する音楽からの乖離は意外に少なく、「Returnal」の「Nil Admirari」に対応するようなタイトル通りのスカムなコラージュから始まるアルバムには何処か諧謔性や冗談臭さが漂っている。 ただ同じように80…

Hotflush Recordings / Back And 4th

テクノ/ハウス寄りのポスト・ダブステップを牽引する3つのレーベル、ScubaのHotflush、Ramadanman=Pearson Soundが運営に関わるHessle Audio、そしてUntoldのHemlockには、主催者自身がシーンの先駆的なプロデューサーである事の他に、その全員が2009年にP…

Zomby / Dedication

多くのポスト・ダブステッパー達が盛んにレイヴ・カルチャーの熱狂へと回帰するように見える中、Zombyは依然としてBurialの教えを忠実に堅持しているように思える。 それは「レイヴ・カルチャーへのレクイエム」と称されたBurialのサウンドから、「レクイエ…

Sbtrkt / Sbtrkt

Dam-Funk以来のインパクト大な顔ジャケの割に、Sbtrktのサウンドは拍子抜けするくらい洗練されている(決してDam-Funkが洗練されていないという事ではない)が、元々はあの懐かしいウェスト・ロンドン/ブロークン・ビーツのシーンで活動していた人だと知っ…

Boxcutter / The Dissolve

本作を聴いた後、過去のBoxcutterの音楽がどんな風だったか思い出せなくなり、2008年のPlanet-Muのコンピレーションを聴いたら、意外にもダブステップらしいダブステップで少し吃驚した。 とは言え当時、確かにそのサウンドは異端だった筈で、それから3年後…

Falty DL / You Stand Uncertain

多様性が売りのポスト・ダブステップの中にあって取分け幅を利かせているのがフューチャー・ガラージというスタイルらしく、何処ら辺が「フューチャー」なのかは今一判然としないが、メロウでハウシーなフィーリングの2ステップ回帰を指すものだと、一応個人…