2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

10 Best Albums Of 2010

1. Flying Lotus / Cosmogramma2. Autechre / Oversteps 3. Jim O'Rourke / All Kinds Of People -Love Burt Bacharach-4. Ariel Pink's Haunted Graffiti / Before Today5. Erykah Badu / New Amerykah Part Two: Return Of The Ankh6. Deerhunter / Halcyo…

John Legend & The Roots / Wake Up!

The Rootsの演奏による60〜70年代のソウル・クラシック(Marvin GayeとPete RockがサンプリングしたM4くらいしか知らないが)なんて到底嫌いになれず筈も無い、筈も無いのだが矢鱈とヴィブラートを効かせるJohn Legendの歌声は暑苦しくて仕方無い。 とは言え…

Kimonos / Kimonos

正に昨今のポスト・ダブステップがそうであるように、ポピュラー・ミュージックにおける「ポスト〜」という言葉は、大抵の場合、特定の音楽スタイルや手法を指し示すものではなく、あるジャンルから派生/発展した潮流を総称して使用されるようだ。ポストパ…

Rovo / Ravo

移り気に見える山本精一のバンド活動としては、Rovoがこれ程長くコンスタントに作品をリリースし続けているのは、他メンバーの多忙さを鑑みても驚きである。 98年のRovoの登場は、Boredomesの劇的な変貌と共に大きな衝撃で、両者はテクノと言えばコーンウォ…

三田 格 / 裏アンビエント・ミュージック 1960-2010

Brian Enoの居ないアンビエント史というコンセプトには成程確かに口に出してみたくなる魅力がある。後書で三田格が述べているように、アンビエントとは特定のジャンルではなくそれらを横断するスタイルである。 前作がBrian Eno「Music For Airports」とThe …

Matthew Herbert / One Club

成程やはり「One」シリーズのコンセプトは二作目にしてクリアになってきた。 前作「One One」が「一人の人間」が複数の異なる場所で発した音をソースとして構築されていたのに対して、本作はクラブという「一つの空間」で、一定の時間の中で複数の異なる人間…

Diplo / Blow Your Head Dubstep

Mad Decentが下世話極まりないRuskoの作品をリリースした事はDiploによるダブステップのポップ化への加担を印象付けたが、このコンピレーションを聴く限り強ち間違いでもなかったようだ。本作から聴こえてくるのはBurialやKode9、或いはPinchらが推進してき…

Weezer / Hurley

「Pinkerton」の後のWeezerの停滞にはやはりMatt Sharpの脱退が深く関っていたように思う。 「The Green Album」以降の楽曲における単調でフックの無いベースラインを聴く限り、Rivers Cuomoのその点での才の無さは明らかで、かと言ってThe Rentalsを聴いて…

Contrarede Presents 4AD Evening

Ariel Pink's Haunted Graffiti スパンコールが眩いシャツにスリムパンツというふざけた格好で登場したブロンドのAriel Pinkの姿は宛らグラムロックのパロディで、額の後退したギタリストは「Thriller」のMichael Jacksonの服装をしたElvis Costelloのようで…

Ninja Tune / Ninja Tune XX Vol.2

Vol.1が現在のビートシーンを集約した内容だとすると、このVol.2はそこから零れ落ちた音をコンパイルしたような印象を受ける。序盤のThe Cinematic OrchestraやJaga JazzistによるモダンジャズやBonoboによるNinja Tune伝統のジャジーブレイクスこそ従来のレ…