2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Yo La Tengo / This Stupid World

まるで90年代の「Painful」や「I Can Hear The Heart Beating As One」の頃のYo La Tengoに戻ったかのようだ。M2は名曲「Sugercube」を彷彿とさせ、否応無しに胸を鷲掴みにされる。嘗てインディ・ロック・ファンの誰もが挙って愛したYo La Tengoの堂々たる帰…

John Cale / Mercy

人が言う程暗いとは思わない。いつの時代のJohn Caleも多かれ少なかれこんなものだったような気がする。その歌声のせいでどうしてもゴシックな雰囲気が漂いがちだが、サウンドだけ聴けば(面白いかどうかは別にして)ある種のトリップ・ホップのようだし、特…

Kojey Radical / Reason To Smile

ファットなドラム・ビートはUKヒップホップでありながらグライムやUKドリルとの関連性が希薄で、器楽演奏を多く取り込んだソウル/ファンクの要素とユニークなエレクトロニクスの混交にはChildish Gambinoに通じるものがある。それはつまりヒップホップのゲ…