2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Liars / The Apple Drop

M1はチープなNine Inch Nailsといった感じのゴシックなインダストリアル・ロック調で、マイナー・チェンジには違いないが、よくまぁこれだけ毎回違う手が出せるものだと関心はする。しかも同時期に登場したポスト・パンク・リヴァイヴァルのバンドが今や殆ど…

Prince / Welcome 2 America

M1はP-Funk直系の濃厚で粘着質なファンク。90’sのポップス路線に余り興味が持てなかったが故に、2000年代以降のPrinceをフォローしてこなかった事に今更後悔させられる。M2以降は寧ろソウル色が強く、M3はスムースなストリングスが心地良いフィリー・ソウル…

Lorde / Solar Power

近年、アメリカのメインストリームのポップ・ミュージックに於けるフォーク/カントリーの存在感が益々大きくなっているように感じられるが、それは2010年代にロックに代わってヒップホップ/コンテンポラリーR&Bがデファクト・スタンダードになった事へのあ…

Leon Bridges / Gold-Diggers Sound

Robert GlasperとTerrace Martinに加えてCarlos Niñoまでもが参加しており、要するにジャズとヒップホップの境界線上に位置するR&Bという点で、自ずとMoses Sumneyが想起される(耽美的なヴォーカルも何処か似ている)が、プログレッシヴなインディ・ロック…

Lil Nas X / Montero

カントリー・ラップという、方や白人保守層を、方や都市部の黒人若年層(に限定されるものでは最早勿論ないが)を象徴するジャンルを混淆した、ある種の矛盾を抱えたキーワードに、相当な警戒感と同時に何処か異種混合による突然変異に対する淡い期待感を持…