2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Bright Eyes / Down In The Weeds, Where The World Once Was

少しJeff Tweedyを彷彿とさせる舌足らずなヴォーカルや、細部にまで音響に対する拘りを感じさせる点にはWilcoフォロアーな感じもあるが、イントロの冗談めかしたラグタイムはともかくとして、あからさまなカントリーやアメリカーナの引用は無い。オーケスト…

Oneohtrix Point Never / Magic Oneohtrix Point Never

Daniel Lopatinの原点回帰の触れ込みやラジオにインスパイアされたという前情報に違わず、ラジオのジングルを茶化したかのようなインタールードに挟まれた80’sポップス風のサウンドからは「歯医者の治療音とその場に流れるBGMのソフト・ロック」というOPN最…

Jay Electronica / A Written Testimony

Louis Farrakhanのアジテーションに広島への原爆投下を伝えるアナウンス、アルバムの随所で差し込まれる子供達の歓声(Boards Of Canada「Music Has The Right To Children」を連想させる)といった要素が、何らか通底するコンシャスなコンセプトやストーリ…

Bicep / Isles

単なる宣伝文句かも知れないが、ネクストDisclosureというのも全英チャート初登場2位という結果を前にしては強ち大袈裟では無いと思わざる得ない。Ninja Tuneにとっても久々のヒット(と言う程そもそもNinja Tuneがそれ程大ヒットを産んだ記憶は無いのだが…

Carly Rae Jepsen / Dedicated Side B

品の無いイーヴン・キックや芝居掛かった歌唱がチージーを通り越して陳腐極まりないM1のダンス・ポップは耐えがたい程に恥ずかしくとても聴いていられない。Madonnaを彷彿とさせる軽薄な歌声が好みでないのは確かだが、それ以上に全く論理的に説明の付かない…

Bill Callahan / Gold Record

ボリューム・レベルが大き目だというのは勿論あるだろうけれども、それにしても耳元で囁かれているかのようなバリトン・ヴォイスの低音の響きが改めて凄い。微かに身体の芯を震わすようでいながら、あくまでジェントルで魅惑的な心地良さがある。この声で揚…

21 Savage & Metro Boomin / Savage Mode II

シアトリカルなピアノやシンプルなシンセのループが然したる展開も無く鬱々と続くバック・トラックは単調で、大したヴァリエーションも無く聴きどころに乏しい。21 Savageのマンブル・ラップはフロウも平坦で声色にも面白味は無く総じて退屈で、やはり本作の…