2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

The Roots Live

ほぼ1年振りのThe Rootsのライブ。 スーザホンとサポートMCが居ない他は似たようなライブ構成。 バンドだけにライブでのThe Rootsはロックやファンク色が強く、それはそれで盛り上がるし良いのだけれど、ロックスターみたいなギタリストのパフォーマンスには…

Dirty Projectors / Bitte Orca

2009年の買いそびれ。 David ByrneとBjorkと?uestloveのお気に入りとはどんな音楽かと訝ったが、実際に聴いて妙に納得させられるところがあった。 ぎこちないリズムとスノビッシュな感覚はTalking Heads直系だし、流麗なフィンガーピッキングのギターとスト…

Brian Coleman / Check The Technique

音楽を受容する上で最も大切なものは勿論音だ。 しかしながら殆ど同じくらい、音楽に纏わる情報や「物語」に自分が強く突き動かされてきたのもまた事実だと思う。ヒップホップは特にそうだ。 初めてDe La SoulのPVの中にQ-TipやJB'sの姿を見付けた時から、そ…

10 Best Albums Of 2009

1. Animal Collective / Merriweather Post Pavilion2. Shafiq Husayn / Shafiq En' A-Free-Ka 3. Jim O'Rourke / The Visitor4. The Flaming Lips / Embryonic5. Tortoise / Beacons Of Ancestorship6. Sa-Ra Creative Partners / Nuclear Evolution: The A…

Lou Barlow / Goodnight Unknown

冒頭まるでSebadohのような若々しく疾走感溢れるサウンドに驚く。 勇壮な雰囲気のミドルテンポのナンバーはFolk Implosionを思わせ、アコースティック・ギターよる弾き語り曲は(音質は遥かに良いけれど)Sentridohのようだ。確かにこのアルバムはLou Barlow…

2562 / Unbalance

勢いのあるシーンの大抵がそうであるように、ダブステップにおいてもまた毎年のように「シーンの顔」とも言うべき存在が入れ代り立ち代りに現れる。 2006年はBurialを置いて他に居ないが、2007年はBenga或いはPinch、そして2008年は2562の年だった印象がある…

Build An Ark / Love

実に素晴らしいアルバムだと思う。 各音が多種多様に自己主張しながら決してカオティックにはならず、見事な調和を以って響いている。 特に5曲目の徐々に情感を増しながら高揚していく様は圧巻の一言だ。何故Carlos Ninoのような優れて先鋭的なプロデューサ…

Speech Debelle / Speech Therapy

ヒップホップは今やアメリカよりもイギリスの方が面白いのではないか。 勿論LAを中心としてアメリカからは相変わらず革新的なビートメイカーが出現しているが、Flying LotusをフックアップしたWarpを例に挙げるまでもなく、その多くはイギリスのレーベルから…

King Midas Sound / Waiting For You

The Bug = Kevin Martinの新ユニットによるアルバムは、ダブステップの多様化を象徴するような歌モノダブ・タウンテンポ、あるいはダブステップ版のR&B。全体を覆うメランコリックなムード、ダビーで奥行きのある音響処理は、何処かブリストル産のトリップホ…