2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Jessie Ware / What's Your Pleasure?

アルバムの少なくとも前半5曲はキラー・チューン。M1、M5は豪奢なストリングスやコーラスがバレアリックな雰囲気を醸し出すオーケストラルなガラージ/ハウス。M2はBlondieみたいだし、パーカッシヴなM3はレトロを狙った感じのコーラスが少しTom Tom Clubを…

EOB / Earth

如何にもなジャケットから勝手にエレクトロニック・ミュージックを想像していただけに余りのRadiohead振りに拍子抜けした。(勿論「Radiohead的」なるものが多様化し過ぎた結果ではあるだろうけれども。)Thom Yorkeが歌えばそのままRadioheadになりそうな楽…

Disclosure / Energy

徹底して享楽的で機能的な2ステップ/ハウスは、随所に配されたラテン・テイストが軽薄さをやや控え目にしたBasement Jaxxのようでもあるし、Slowthaiをフィーチャーしてグライムに目配せしたようなM3等のトラックから懐かしいToddla Tを思い出したりもする…

Kelly Lee Owens / Inner Song

エレクトロ・ポップ調のM2が中盤で表情をがらりと変えて、M3まで続く臆面も無くアシッディなテクノは、始まったばかりの2020年代の行末を予感させるようなところはまるで無いがとても良い。コロナ禍の反動は勿論あるだろうと思うが、滅多に無い事に久々にク…

Freddie Gibbs & The Alchemist / Alfredo

M7のフロウはMadlibとの「Situations」そっくりで、流石にこれだけリリースが旺盛だとフロウのヴァリエーションが尽きた感が無くもないが、それでもやはりDrake以降、歌うようなメロディックなフロウが主流となった中にあって、Freddie Gibbsのリズムで聴か…

Mark Lanegan / Straight Songs Of Sorrow

ゴシックで呪術的なオルガンの響きに、全く関係無くキックは極小でスネアと言うよりもパルス音のような機能性が欠落したビートが重なり、これまた脈絡無くMark Laneganのブルージーな歌声が挿入されるM1。 後半で漸く登場するディストーション・ギターが辛う…