2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Róisín Murphy / Róisín Machine

噴射音のようなハットに起因する煙たい音像が印象的なM1を始めとして、ディープ・ハウス調のピアノ/シンセ・リフが本作のフックになっているのは確かで、M5のハウスはHerbertとの繋がりを思い起こさせる。そのレトロなハウス/ディスコ・リヴァイバルは、Je…

Fleet Foxes / Shore

柔らかなギターと透き通った女声ヴォーカルが醸出するアンビエンスがLowを彷彿させるM1はやや意外で期待感を煽られるが、すぐさまシームレスに始まるM2では、男臭いとまでは言わないものの実直そうで、悪く言えば没個性な男声ヴォーカルが聴こえてきて、また…

Gorillaz / Song Machine / Season One

シンセポップ一辺倒で、このプロジェクトのアイデンティティとも言えるゲストも大幅に抑えた前作に較べて、再び豪華で多彩な面子を迎えて曲調にもスタイルにも幅のある作品になった。M4のSchoolboy Qのラップを聴くと、特にラッパーの不在とヒップホップの要…

Sufjan Stevens / The Ascension

先ず浮かんだのはSufjan StevensがBon Iver化したという印象だったが、新作がエレポップらしいと聞き及んだ時点で想像した範囲内ではある。思っていたよりアグレッシヴな電子ノイズ混じりのサウンドには確かに「22, A Million」や「I,I」に通じるものがある…