2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Factory Floor / 25 25

30年前から殆ど変わらないであろうアシッディなベースラインやクラップ、カウベル等のドラムマシンが発する音の数々からは相変わらず進化や未来に対する徹底的に醒めたヴィジョンが伝わってくる。 但し二ヒリスティックな彼等であっても前作と同じような作品…

Dinosaur Jr / Give A Glimpse Of What Yer Not

M1の快活なギター・カッティングやドラムの疾走感は聴きようによってはまるでFoo Fightersのようではないか。 音響はクリアに整頓され、J Mascisのヴォーカルもいつになく安定しており、プロダクション全体に何処となくメジャー感が漂っている。 Murph曰く「…

The Avalanches / Wildflower

「Since I Left You」という作品は、Beastie Boysが基盤を作り、Beck「Odelay」で一つの完成を見た、90's後期オルタナティヴに於けるヒップホップから盗用されたサンプリングの手法と他ジャンルの結合というトレンドの最高到達点であったが、16年の歳月を経…

Babyfather / BBF Hosted By DJ Escrow

物悲しいクラシックギターの旋律に乗せて延々ループする「This Makes Be Proud To Be British」というアイロニカルな言葉...。 イギリスがEU離脱を決めた国民選挙が6月で、本作のリリースは4月なので、そこに関係がある筈は無いのだが、余りのタイムリーさに…

Schoolboy Q / Blank Face LP

ギャングスタ然としたナスティなラップはコンプトンの英雄となったGood Kidとの対比を強調するようでもあり、言われてみると確かに粘着質なエレクトリック・ギターのチョーキングが些か鬱陶しいM1や、ロック風のヘヴィなリフとトラップ由来の高速ハイハット…