2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

My Bloody Valentine / MBV

M1の津波の如く押し寄せるディストーションに飲み込まれる瞬間に訪れる猛烈な既視感。 紛れも無くこれは20余年振りのMy Bloody Valentineだ。 続く牧歌的なM2はまるでDeerhunterの青写真を聴いているようで、全く古びないそのイディオムに、現在進行形のポッ…

Mala / Mala In Cuba

2000年代後半からのエレクトロニック・ミュージックに於ける最大のトピックであったダブステップが、初めてその減速を感じさせた2012年に、一際存在感を放ったのがMalaとShackletonであったという事実には実に興味深いものがある。 オリジナル・ダブステップ…

Tim Hecker Daniel Lopatin / Instrumental Tourist

最近、Tim Heckerが 2001年のTigerbeat6のレーベル・コンピに参加していたJetoneであった事を知り 現在のノイズ/ドローンとエレクトロニカの連続性を改めて思い知る気がした。 Megoの再興はその最たる例で 特にOneohtrix Point Never=Daniel Lopatinに顕著…

Emeralds / Just To Feel Anything

エレクトロニック・ビートの大胆な導入からはOneohtrix Point Neverが「Replica」に於いて細かくカットアップされたサンプリング・ループを用いて、新世代によるアンビエント・ミュージックというイメージから逸脱しようとしてみせたのと同様の企図を汲み取…