2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Damon Albarn / The Nearer The Fountain, More Pure The Stream Flows

雅楽のようなオープニングは音色だけで言えばTim Heckerと聴き紛う程、と言うのは明らかに言い過ぎだとしても、アコースティック・ギターとヴォーカルが合流するとある種のアシッド・フォーク的なムードを醸出する。M3はチープなリズム・ボックスのビートがG…

Cate Le Bon / Pompeii

過度にフランジャーが掛かったクリア・トーンのギターのロウなストロークに、何処か不完全で歪なホーンが絶妙に気持ち悪いタイミングで挿入されるM1は、奇妙なミキシングのバランスがある種の不条理さを醸し出すという点でダブ的にも感じられる音像がSun Ara…

Robert Plant / Alison Krauss / Raise The Roof

流石にLed Zeppelinに於けるハイトーンのヴォーカリゼーションとは懸け離れているが、それでもRobert Plantの歌声の70歳とはとても思えない若々しさには驚かされる。元々Led Zeppelinで最も苦手だったのがあのヴォーカルだっただけに、落ち着いた歌唱には寧…

Beach House / Once Twice Melody

アコースティック・ギターのアルペジオとストリングス、オーバーダブによるハーモニー等が一体となってラウンジ感を醸出するM1は猛烈にAirに酷似していて乗っけから驚かされる。特にストリングスの導入はアルバム全体を通じてシネマティックなムードを齎す上…

Charli XCX / Crash

バブルガム・ベースの「ベース」の部分の要素は限りなく希薄になり、最早正真正銘のバブルガム・ポップ。特にM4等は益々とPerfumeに近付いていくかのようだ。中には寧ろEDMと呼んだ方がしっくりと来そうなトラックも多く、Charli XCXに関して今更セルアウト…

Raveena / Asha’s Awakening

レイドバックしたレゲトン風のM1や、マリンバの音色が気怠くドリーミーなムードを醸出するM3等は、Kali Uchisに非常に近いものを感じさせる。コロンビア出身のKali Uchisの場合はカリブ海の音楽がその基盤になっていたが、ここではシタールやタブラといった…

Jpegmafia / LP!

SEの多さやサイケデリックでドラッギーな音像はEarl Sweatshirt「Some Rap Songs」に通じるが、もっとファンクネスもメロウネスもあって要するに至極ポップ。声質こそやや没個性だが、割とオールドスクールなスタイルのラップのフロウはタイトでリズミックな…