2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

The Hives / The Death Of Randy Fitzsimmons

2000年代初めのガレージ・ロック・リヴァイヴァルを聴かず嫌いしたせいで、The Strokes「Is This It」に出会うのが遅れたという個人的な反省もあって先入観を振り払って聴いてみたものの、やっぱり吃驚するくらい駄目。エレクトロニカ/ポスト・ロックの反動…

Janelle Monáe / The Age Of Pleasure

冒頭のトラップのビートとシンギング・ラップ風は確かに前作「Dirty Computer」にもあった作風ではあり驚きこそ無いけれど、あれから5年が経過している事を踏まえると流石にアウト・オブ・デートな感は否めず、折角のEgypt 80の参加も台無しに感じられたが…

Mahalia / IRL

アルバム冒頭のドリーミーで浮遊感溢れる音像やパトワ風の節回しから、SZAに対するイギリスからの回答といったイメージが湧き起こる。サポート役のラッパーもStormzyにKojey Radicalと、まるでイギリス代表のMahaliaを応援するかのような客演だが、Stormzyに…

Jessy Lanza / Love Hallucination

M1はBPM130くらいのアップテンポなイーヴン・キックにオールド・スクールなシンセ・ベースとピアノの音色で構成されたシンプルなハウス。続いてUKガラージ/2ステップのビートを援用したM2、ちょっとバブルガム・ポップ風のM3と乗っけからアップリフティング…

Gorillaz / Cracker Island

オープニングはシンプルだが腰に来るThundercatのグルーヴィなベースとカッティング・ギターが絡むファンク・チューン。ここ数作に引き続きシンセ・ポップを基調としつつ、前作「Song Machine / Season One」のポスト・パンク/ニュー・ウェイヴ色に対して、…

Blur / The Ballad Of Darren

Blurの新譜を聴くという行為が実に1995年の「The Great Escape」以来の事で、その後にBlurというバンドが辿った紆余曲折を全く知らないが故に、さぞかし当時のイメージとは違うサウンドが展開されているのだろうと予想していたが、蓋を開けると意外な程にイ…

Anohni And The Johnsons / My Back Was A Bridge For You To Cross

クリア・トーンのギターを軸にストリングスにサックス、ピアノやヴィブラフォン等の多彩な器楽音で補強されたサウンドは、Marvin Gaye「What’s Going On」にインスパイアされたという前評判の通りAnohniによるブルー・アイド・ソウルと呼ぶに相応しく、元よ…