2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

石橋 英子 / Carapace

以前からそうだが特に最近のJim O'Rourke関連作には本当に外れが無い。 本人名義の「The Visitor」やBurt Bacharachのトリビュート エンジニアとして参加したJoanna Newsomの近作に共通する 細やかで豊潤なアレンジメントは 本作では石橋英子による単一の感…

R.E.M. / Collapse Into Now

遂に本作で、R.E.M.の自身のキャリアをなぞるような動向が決定的になった。 勇壮でヒロイックな冒頭2曲は宛ら「New Adventures In Hi-Fi」のようで、続く数曲の弾けるギターとマンドリンやアコーディオンのアコースティックな音色は、「Out Of Time」〜「Aut…

Wagon Christ / Toomorrow

気が付けば同郷の才人達の誰にも増してLuke Vibertが作る音楽に金を払い続けている。 多数の名義によるコンスタントなリリースは勿論大きいが、Richard D. James、Tom Jenkinson、Mike Paradinasに較べると適度に洗練された過剰さの無いサウンドからは大きな…

Oneohtrix Point Never / Returnal

狂暴なハーシュ・ノイズに珍妙なSEや咆哮が入り混じる冒頭は、昔のBoredomsとKid606が遭遇したかのようで、Emeraldsの場合よりも遥かに親しみ深いものではある。 Emeralds「Does It Look Like I'm Here?」においても本作においても、M1はイントロダクション…

川粼 大助 / フィッシュマンズ 彼と魚のブルーズ

故人について身近な人間によって語られる言葉は、どうしたってセンチメンタルにならざるを得ない。 対象と書き手の距離感において本書は、Everett Trueの「Nirvana The True Story」に良く似ている。 (尤も同書は最終的にKurt Cobainではなくて、Courtney L…