2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧
90'S後半〜00'S初頭のアメリカのアンダーグラウンドのヒップホップシーンは現在とは較べ物にならない程に面白かった。 小さいながらも信頼に足るインディレーベルが林立し、入れ替わり立ち替わりに新しい才能が出現した。 そして個人的にその活況を最も象徴…
1曲目でいきなりダブステップをやっているのには驚いた。 ダブステップとは言ってもそのスタイルに特有のダークな音像は微塵も聴こえず、Luke Vibert特有のオプティミスティックでレイドバックしたムードに彩られたテック・ダブステップだ。最近のレーベルカ…
少し前に読んだインタビューで、Hudson Mohawkeはダブステップについて「どれも似通っていて退屈だ」というような発言をしていた。 言いたい事は良く分かるのだが、振り返ってみると、そもそも特定のシーンが熱気を保っている間こそ多くのエピゴーネンによっ…
Stones Throwの最近の攻勢振りが凄い。 元々、Peanut Butter WolfとMadlibのプライベートレーベル的な印象の強いレーベルだったが、このところSavath & SavalasやOmar Rodriguez Lopezなど、ヒップホップの枠を超えた越境的リリースが続いている。 そしてこ…
「次はもういいや」と思いつつ、新譜が出るとついつい購入してしまい、聴くとそれなりに満足してしまう、そんなミュージシャンが結構居る。 Airも自分にとってそのようなミュージシャンで、本作もその余りにダサいジャケとタイトルに怯みつつも、結局それな…
ここでは、Flaming Lipsのその短くはないキャリアの中でも 何度か目の大きなシフトチェンジが為されている。 そしてその結果完成したこの作品は、個人的に彼らの最高傑作だと思う。 「The Soft Bulletin」以来続いてきたユーフォリアや荘厳さは後退し 代わり…
もう結構な時間このアルバムの凄さについて考えて過ごしているのだが、未だ納得のいく着地点が見付からないままでいる。 Sa-Raの新作も非常に素晴らしかったが、この作品はその洗練はそのままに、より混沌としアヴァンギャルドでありながら、メロウでファン…