2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Oneohtrix Point Never / Again

Daniel Lopatin曰く「思弁的自伝」的な作品であるとの事で、テーマ的に「Garden Of Delete」との類似性が指摘されているようだが、自伝的要素というのが過去の自らの音楽的影響と対峙する事を意味しているとすれば、「Garden Of Delete」に於けるグランジと…

Kali Uchis / Orquídeas

Kali Uchisの新作にJam Cityが参加しているらしいという事前情報から、早速M1のハウス/UKガラージ風がそれなのかと思ったが、何とこちらはSounwaveが手掛けたもので、全くこの男の引き出しは何処まで多いのか。本当に全てが同一人物の仕事なのだろうかと訝…

MGMT / Loss Of Life

ディスコやシンセ・ポップ色の濃かった前作「Little Dark Age」に較べて全体的にアコースティック・ギターの音色に存在感があり、「Oracular Spectacular」の頃のサウンドへの揺り戻しを感じさせる。特にM7は久々に例えばThe Byrdsの子孫のようなMGMTのサイ…

Future Islands / People Who Aren't There Anymore

単にツイン・ギターの代わりにシンセを使ったエモ、と言えばそれまでといった感じのサウンドではあるが、ゴスのようともニュー・ロマンティクスのようとも言えそうなヴォーカルに違和感があり過ぎて、ひょっとしてある種のジョークなのだろうかと訝しんでし…

Sleater-Kinney / Little Rope

先ずは低音域のヘヴィネスが特徴的で、恐らく再結成以降で最も騒々しいサウンドが展開されている。一方でSt. Vincentを招聘して行われた「The Center Won't Hold」に於ける実験の成果も損なわれてはおらず、エレクトロニクスやキーボード類の音色とフィード…