2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧
前作がリリースされた2009年、Tectonicは確かにダブステップの中心に居た。 Pinchは勿論、SkreamやBenga、Peverelist等のオリジネイター陣に、2562やMartynにJokerといった新興の勢力が顔を揃えたそのコンピレーションは、ダブステップとは何かという問いに…
宇川直宏のシンボリックなジャケット・デザインは「Super Are」以降のBoredomsの音楽と密接にリンクしていたが、それ以前の山塚アイによる、大竹伸朗の影響を感じさせる、独自の審美眼によって切り抜かれたモチーフを文脈等度外視して一見荒唐無稽に、けれど…
古く天井の高い教会で幾重にも反響するパイプオルガンの音を聴いているようなユーフォリックなイントロで始まる本作は、Deerhunterが二つの才能で成り立っている事を明らかにしている。 ベースラインこそやや単調な嫌いはあるが、クラウトロック的な反復にギ…
一部ではブロステップの先駆者(元凶?)として崇められているらしいRuskoだが、本人的にはその評価に不満もあるらしく、そこからの距離の取り方に興味を持って聴いてみたが、冒頭から在り来たりなピアノのリフと、ジャングルのリズムからウォブリーな重低音…
Mouse On MarsとModeselektorのMonkeytownとは、如何にも喰い合わせが悪そうに思えたが、実際にアルバムを聴いてみると、成程と腑に落ちるものもあった。 強調されたボトムに、明快で多彩なリズムとウォブリーな電子音は、モダンなベース・ミュージックと言…
M1のライムを聴けば、名門Impulse!からのリリースとなったDCPRGの復活作(と呼ぶのが妥当なのかは判らないが)がアメリカに向けられたものであるのは明白だが、そこで新たに導入された武器が日本語ラップだというのが、如何にも菊地成孔らしい倒錯を感じさせ…