2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

James Blake / The Colour In Anything

オープニング・トラックの中盤に現れる不安定に揺らぎながら上昇する倍音を多く含んだ独特のシンセ音の鮮烈さから、「Sparing The Horse」「Unluck」を聴いた際と同質の興奮が呼び起こされる。 志は高いが巧く像を結ばず、結果散漫で混迷を感じさせた前作の…

Gold Panda / Good Luck And Do Your Best

M1のグリッチや女声のヴォーカル・チョップはFour Tet「There Is Love In You」を思い起こさせ、フォーキーでややエキゾティシズムを漂わせるM6はWechsel Garlandを彷彿とさせる。 ストリングスやアコースティック・ギターに各種鍵盤打楽器等の可憐で儚げな…

Beyoncé / Lemonade

シンセベースとユニゾンのエキセントリックなイントロから特有の倍音を含み揺らぐオルガンによるM1のゴスペルは確かに「The Colour In Anything」と同質のオープニングで、James Blakeの存在感を強く感じると同時に、これから始まる稀代のポップ・スターの冒…