2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Sharon Van Etten / Remind Me Tomorrow

Bon IverやThe National界隈の人というイメージを持っていただけに、アタックの強いドラム音や微かにThe Cureに通じるような少しゴスの入ったニューウェイヴといった感じのサウンドには些か意外性があった。旧作は未聴で、どの程度の変化があるのか見当が付…

Eli Keszler / Stadium

淡いアナログ・シンセやエレピと高速ドラミングにコントラバス等の音色の組み合わせがAtom HeartとBurnt FriedmanによるFlangerを思い起こさせる。深遠で静謐なムードはWechsel Garlandを、特定のエモーションを忌避するようなメロディは竹村延和と言うよりC…

Vampire Weekend / Father Of The Bride

ポリティカルなバンドが能天気な程に明るく驚く程高性能ポップに振り切れた。M2の跳ねたピアノやパーカッション、M15やM16に於ける女声ヴォーカルとのデュエットは、有ろう事かディズニー映画の劇中歌に使われても良さそうで、商業的なプロフェッショナリズ…

Weyes Blood / Titanic Rising

元Jackie-O Motherfuckerのベーシストという肩書が俄かには信じ難い程ポップ。そのKaren Carpenterを彷彿とさせる歌声を一種のジョークと捉えればAriel Pinkと繋がるのも解らなくはないが、殊更ローファイさを売りにするような身振りはまるで無く、少なくと…

Little Simz / Grey Area

ブーストで歪んだベースに仄かにダビーで渇いたスネア、エキセントリックなストリングスに、最高にクールでありながらアグレッシブなラップが躍動するM1が先ずは白眉。続くM2の密室的で埃っぽい音像もやはりドープで、後半に挿入される上昇するシンセも面白…

Anderson .Paak / Oxnard

ブラックスプロイテーション映画風のオープニングの、スムースでありながら滾る熱を内に秘めたようなクールなラップが早速気分を高揚させる。(ジャケットと言いトラック間のスキットと言い、ブラックスプロイテーションを模した造りは本作のコンセプトの一…