2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

The Last Electro-Acoustic Space Jazz & Percussion Ensemble / Fall Suite

MadlibによるYesterdays New Quintetの変名プロジェクトによる新作は、Jim O'Rourkeの新作と同様に、1曲40分に渡る長大なジャズ作品だ。 とは言えここでは曲の長さには大した意味は無く、複数の小品を1曲に繋げてみたといった軽い感じ。 音の方は実にオーセ…

Jim O'Rourke / The Visitor

「3分半のポップソング」とはよく耳にする表現だが、大体2分前後〜長くても7・8分という標準的なポップミュージックにおける1曲の長さとは、一体どのようにして規定されてきたのだろうか。 恐らく商業的・機能的な要請によって規定されたものなのだろうと思…

Electraglide Presents Warp20 Tokyo

Hudson Mohawke 基本アルバム「Butter」収録曲の再現だったが、ライブで聴くと同じ曲でも結構違う印象だった。 CDだと音のバランスやエディットのタイミングに何とも聞き流せない良い意味でフリークアウトした感覚が耳に残ったのだけれど、ライブではとにか…

Hudson Mohawke / Butter

未だJ Dillaの影を背負うFlying Lotusと対置し、このHudson Mohaukeを評して「よりオリジナルだ」というニュアンスの記事を何処かで読んだのだけれども、このアルバムを一聴した直後の自分の感想というと「何だかPrefuse73の影が散らつく」というものだった。…

Yo La Tengo / Popular Songs

今年出たSonic Youthの新作はインディに戻って最初の作品なのにも関わらず「Goo」や「Dirty」のようなストレートさで、一昨年のR.E.M.などは初期の作品よりもよっぽど若々しくロックなアルバムを作り、グランジ前後に活躍したアメリカの所謂オルタナ・アーテ…

Tricia Rose / Black Noise

94年に刊行されたアメリカ社会学における ヒップホップ研究のパイオニア的著作である トリシア・ローズの「ブラック・ノイズ」を読んだ。 面白いと言えば面白いのだがこの違和感は何だろうか。 単に好きなアーティストの話が少ないというだけの話ではない気…