2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

The Internet / Hive Mind

グルーヴィでスムースな中にも何処か歪さを残すベース・ラインとファンキーでありながら洒脱なギター・カッティングが基軸を担っているが、生ドラムを中心としながらも、90’s後半のJ Dillaを思わせるクラッシンなスネア等の様々なエフェクトや、ドラムマシン…

Pusha T / Daytona

ソウルのサンプルを切り取った短いループに、ピッチ・アップされたヴォーカルや劇的なフック等は、如何にもKanye Westのトラックらしい。 声質もフロウも(時折喉を掻き鳴らす感じの発声は特に)酷似しており、Kanye Westが参加したM6はどちらのラップだか俄…

The Carters / Everything Is Love

「Lemonade」での妻による不貞の告発と「4:44」での夫の懺悔の次がCarter夫妻によるThe Carters、しかもタイトルが「Everything Is Love」とは、世界一のセレブ・カップルの茶番に付き合わされたような、恥ずかしいような、癪に触るような気分で流石に些か聴…

Dirty Projectors / Lamp Lit Prose

フィンガー・ピッキングが奏でるアコースティック・ギターの無国籍な旋律と対照的なファズ ギターの爆発や女声コーラスといったDirty Projectorsを象徴するイディオムの復活はアルバム・ジャケットと同様に「Bitte Orca」への回帰を強く印象付ける。 更には…

Stephen Malkmus And The Jicks / Sparkle Hard

M1やM6のトラッシーなギターがフィードバックを伴い爆発する瞬間や、何処となく「Shady Lane」を彷彿とさせるM9等が否応無くPavementを思い起こさせ、言いようのない嬉しさが込み上げてくる。 但し単純な原点回帰作でない事は明らかで、ピアノに始まりオルガ…

Gorillaz / The Now Now

ウッドブロックが刻むシンコペーションとシンセ・ストリングスがトロピカルなムードを醸出するM1に始まり、何処か微かに初期のBlurを感じさせるメロディを持ったニューウェーヴ調のM2等、Damon Albarn流のチルウェイヴ/シンセ・ポップと言えそうな作風で統…

Blood Orange / Negro Swan

ゴスペルからネオ・ソウルまでのオーセンティックな黒人音楽とシンセ・ポップの要素が入り混じった音楽性は、宛らD'AngeloとFrank Oceanの中間を行くようだ。 M14ではThundercatに通じるフュージョン、M15ではAriel Pinkを想起させるAOR風までが披露されてお…