2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Serpentwithfeet / Deacon

精巧なヴォーカル・レイヤーによるポリフォニックなコーラスはMoses Sumneyに通じる。特にM5のインタールード等はゴスペル/クワイア的なホーリーなイメージを喚起させるし、M10に至っては一人でヴォーカル・グループを模しているかのようだ。とは言えMoses …

Floating Points Pharoah Sanders & London Symphony Orchestra / Promises

確かに漫然と流しっ放しにしている分には地味で、耳を持っていかれるようなキャッチーなフックも無いが、どっぷりとその音世界に身を浸す事で得られる聴取体験は豊潤だ。集中的聴取が要求されるという意味ではやはりSam Shepherdらしい作品だと言える。Pharo…

Foo Fighters / Medicine At Midnight

アルバム全編に渡って登場するチージーな女声コーラスは流石にやり過ぎの感が否めず、80年代のThe Rolling Stonesみたいで何とも気持ち悪い。と思ったらインスパイア元はDavid Bowie「Let’s Dance」という事だが、まぁどっちでも良い。因みにこのバッキング…

Mogwai / As The Love Continues

前作の「Party In The Dark」に続くような歌物のM4や「Siamese Dream」の 頃の Smashing PumpkinsようなM7は、良くもまぁ飽きもせずと関心する程にワンパターンと言えばそれまでだが、前作ではBloodthirsty Butchersを思わせるような轟音に比重が置かれてい…

Ghetts / Conflict Of Interest

コンシャスネスを醸し出す声色にオフビートのフロウとファスト・ラップ、ピアノや管弦楽器を多用したリリカルで、時に蒸せ返る程にメロドラマティックな作風はKanoを思わせる。ソウルフルな女声ヴォーカルをフィーチャーしたM10は何処かThe Roots「Undun」に…

Tune-Yards / Sketchy.

エレクトロ色の強かった前作に較べて、シンバルを殆ど用いないブレイクビーツ風のプリミティヴな生ドラムのサウンドが復活し、更にはシンプルなベースがより前面に押し出される事で「Whokill」に通じるファンクネスが横溢している。とは言え同作の特徴であっ…