2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Weyes Blood / And In The Darkness, Hearts Aglow

前作にも増してその歌唱はKaren Carpenter節全開で、ここまで来ると流石に本人が意識していないとは思えない。Lana Del Rey「Chemtrails Over The Country Club」への参加は驚きだったが、確かに然程距離は遠くない。益々Jackie-O Motherfuckerからは遠く離…

Gold Panda / The Work

親になった事の影響を感じさせるエレクトロニック・ダンス・ミュージックと言えば真っ先にAphex Twin「Syro」が思い起こされるが、同作はRichard D. Jamesという(少なくともパブリック・イメージの上では)性格の捻じ曲がった人間が子供を育てるという経験…

Dawn Richard And Spencer Zahn / Pigments

取り敢えずDawn Richardによるジャズ・ヴォーカル・アルバムと呼んでみたとしても強ち的外れだとは思わないが、かと言ってジャズ・ヴォーカルと聞いて連想する、例えばBillie Holidayのようなものとも全く様相は異なる。寧ろここでのジャズとはMiles Davis「…

Bill Callahan / YTI⅃AƎЯ

アルバムはいつものように朴訥なアコースティック・ギターの爪弾きで幕を開けるが、途中から登場するエレクトリック・ギターのストロークで些か様子が変わる。そのロウなエレクトリック・ギターの音色はアルバム全編に渡って存在感を放っており、力強いスネ…

Brian Eno / Foreverandevernomore

冒頭からDavid Sylvian張りの歌声にいきなり面食らわされる。歳を取って自身の声を再発見したというような発言を何かで目にしたが、寧ろその声には張りがあり、思いの外若々しいのに驚く。更には自身の声のみでは飽き足らず、2人の娘にも歌わせているのはBj…

Ezra Collective / Where I'm Meant To Be

Sampa The Greatを迎えたM1はアフロ・ビートにスカを混ぜたよう。M2はサルサ、M12はメロウな曲調から一転、ラテン・ジャズに少しサンバの要素を加えたかのようなサウンドで、アフロ・ジャズやラテン・ジャズを基調としながら、M5やM6ではレゲエ/ダブ調等も…