2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Hot Chip / A Bath Full Of Ecstasy

シンセの音色はオールドスクールだが、そのポリフォニックなレイヤーの安定感には職人技的な貫禄すら漂う。故Philippe Zdarがプロデュースで関与しているせいなのか、シンセ・ベースが存在感を放っており、特にM4はフレンチタッチ的と言えなくもないような気…

Burial / Tunes 2011-2019

冒頭のゴシック・アンビエントから徐々にメランコリックな女声ヴォーカルと微かなビートが立ち上がり、ダウンテンポやトリップ・ホップを経て、M6のノスタルジックなエレポップ調 やM7のともすればややチージーな80’sポップス調を挟みつつ、M8の切迫感溢れる…

Denzel Curry / Zuu

音色自体は紛れも無くトラップだが、その手のサウンドにしてはサブベースにしっかりとリズミックな主張がある。M1やM6こそTravis Scottを彷彿とさせるダウナー系で、余り関心はしないが、それでもリズムはバウンシーで退屈させない。トラップの終焉を実感し…

King Krule / Man Alive!

独特のコード感にストレンジなSEとダビーなエフェクト、或いは倦怠感が染み込んだような歌声等々、イディオマティックな特徴には枚挙に遑がないけれども、King Kruleのサウンドが持つ、鳴った瞬間に空間を支配するかのような強固にムードを醸出する力には、…

Bonnie Prince Billy / I Made A Place

M1やM3のストレートなカントリーはまるでディズニー・ランドのその手のエリアで流れていそう。M2やM5はBeck「Sea Change」に近い感触のフォークだが、アルバム全体を通して沈鬱な印象はまるで無く、その軽快さやフレンドリーな佇まいは寧ろ「Mutations」の方…

Caribou / Suddenly

未だ個人的にはManitoba名義の所謂フォークトロニカのイメージが強いだけに、猛烈にチルウェイヴを想起させるM2のシンセポップには些か驚いた。最大のトピックは大半のトラックでフィーチャーされているDan Snaith自身のヴォーカルであろうが、そのプレーン…