2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
Kamasi Washingtonのテナー・サックスが存在感を放つ、Thundercatにしては珍しくスピリチュアル・ジャズを感じさせるM2、Miguel Atwood-Fergusonによるものと思しき勇壮なストリングスとLouis Coleのエレピを引き連れて超絶技巧のドラミング(ブレイクのキッ…
シングルとして全世界でヒットしたM9はまるでA-Ha「Take On Me」のようで、実にいなたいけれども闇雲な突破力がある。メロディはキャッチーを通り越してチージーで、もはやオルタナR&Bどこ吹く風の正真正銘のポップスだがその強度は否定し難い。M10はScritti…
冒頭のLCD Soundsystem「All My Friends」を想起させる素朴な音色のピアノ連打こそ予想外だったが、続いて高速アルペジエイターと大仰なオーケストレーションが入ってくると、やはり一気にAnimal Collective「Feels」「Merriweather Post Pavilion」に通じる…
バックトラックはほぼギターとヴィブラフォンのみのM1に始まり、クラウド・ラップ等という表現では生温い、フォーキーと言って差し支えない程のある種の境地に達したかのような穏やかさがアルバム全体を通底している。M2ではレトロなシンセがGファンクを連想…
ヒップホップの影響著しいジャズ・ドラマーによるリコンストラクトだけあって、M3やM18等のループ感のある8ビートは確かにブーンバップ的だ。M13でもテクニカルでマシニックなハイハットがリズムにアクセントを生み出しているが、Chris Dave以降ではヒップホ…
先ず普通にドラムもギターも聴こえる事に吃驚する。注意深く聴けば奇妙なノイズも確かに鳴っているがあくまで背景に徹しており、Panからのリリースも坂本龍一のリミックスも一体何だったのか。Dean Bluntにも通じる如何にもトリックスター的な振る舞いだと思…