2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Belle And Sebastian / A Bit Of Previous

こんなバンドだったっけ?というのが最初に抱いた感想。ヴァイオリンを伴奏にしたM1の牧歌的なネオアコはTeenage Fanclubにも通じるようなグラスゴーの伝統を感じさせるギター・ポップだが、M3は日本のグループ・サウンズのパロディみたいで不覚にも笑ってし…

Pusha T / It's Almost Dry

Pusha Tの作品をPharrell WilliamsとKanye Westが半分ずつプロデュース、しかもJay-Zまでフィーチャーという、まるで名球会のオールスター・ゲームみたいな事になっているが、これが意外にも悪くない。Pharrellが手掛けたトラックは、前面に配されたサブベー…

Johnny Marr / Fever Dreams Pts 1 - 4

まさか冒頭からElectronic路線が来るとは予想だにしていなかった。と言うか正直言ってM1のイントロを聴くまでそのバンドの存在すら忘れていた。これが当然身悶えする程古臭く、ちょっと笑えてくる程。作った本人にとっては例え不本意だとしても、笑えるとい…

Whatever The Weather / Whatever The Weather

Aphex Twin「Selected Ambient Works」に準える声もあるようで、確かにM10等は解らないでもないものの、個人的にはそれよりも例えばM1の柔らかなシンセ・アンビエンスが醸し出す豊かな歌心のようなものからGlobal Communication「76:14」を想起させられた。…

The Smile / A Light For Attracting Attention

冒頭のくぐもったアナログ・シンセの音は「Kid A」/「Amnesiac」期のようだ。Sons Of KemetのTom Skinnerのテクニカルなドラミングに、ロウな音色の単音ギターのアンサンブルが絡むM2も「Hail To The Thief」にあったような曲調だし、M4も「Pyramid Song」…

Sharon Van Etten / We've Been Going About This All Wrong

大半の曲はフォーク・ロックとドリーム・ポップの合いの子のようで、最近聴いた中だとGirlpoolとかに近い。やさぐれたBlondieみたいなディスコ風のM9等の例外はあるものの、要するに総じて退屈極まりない。ソフトウェア・シンセサイザーが嘗てのアコースティ…