2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

The National / Sleep Well Beast

多様なエレクトロニクスにピアノやストリングスといったクラシカルな楽器音が揺蕩う音像とリリカルなメロディはBon Iver「22, A Million」に通じるが、鼻に付くアヴァン志向は無く、ソング・ライティング自体は極めてオーセンティックなもの。 生ドラムによ…

LCD Soundsystem / American Dream

一瞬「ラムのラブソング」かと聴き紛うカウベルの連打によるイントロや、そこに被さる80’sライクなシンセ・ベースにLCD Soundsystemの帰還を実感する。 M6の導入部のアシッディなベース・ラインや4/4のキックはまるでGarage Bandのプリセットに入っているル…

Queens Of The Stone Age / Villains

マシニックなギター・リフは相変わらずだが、その耳触りの良いクリアなディストーション・サウンド(変な表現だが)や、シンセを始め、コーラスにオルガンやストリングス、チェロにサックス等の多様な音色による装飾といった豪奢でメジャーなプロダクション…

Shackleton & Vengeance Tenfold / Sferic Ghost Transmits

ガムランのような高音の連なりや長い時間を掛けて1トラックが遷り変わる展開が「Music For The Quiet Hour / The Drawbar Organ EPs」を踏襲している一方で、昨年の来日ライヴでも感じた事だが、アフリカン・パーカッションやタブラによる呪術性は相対的に薄…

Vince Staples / Big Fish Theory

クラウド・ラップとトラップはここ10年のUSヒップホップに於けるエレクトロニクス導入の最たる例だが、Vince Staplesによってヒップホップ・カルチャーとエレクトロニック・ダンス・ミュージック/テクノ・カルチャーの融合は大衆的なレベルで一旦の完成を見…