2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Jim O'Rourke / All Kinds Of People -Love Burt Bacharach-

これまでBurt Bacharachという名前には何の興味も湧かなかったけれど、この作品を聴いた今となっては考えを変えざるを得ない。 とにかくメロディが素晴らしい。 洗練されていて創意工夫に満ちている。 こういった曲を聴いてしまうと現在身の周りにあるメロデ…

Madlib / Medicine Show #4: 420 Chalice Allstars

Kool Hercがジャマイカからの移民だった事実は、ヒップホップとジャマイカン・ミュージックの間にある連続性の根拠の一つであるようだが、確かに反復性と低音域(特にベース)が曲の基幹を成す点等は、ヒップホップがレゲエ/ダブから継承した要素かも知れな…

Flying Lotus / Cosmogramma

早くもFlying Lotusはこの作品によってJ Dillaの影響下から軽やかな飛躍を遂げ、彼のサウンドを語る際の「ポストJ Dilla」というクリシェを完全に無効化した。 前作が未だビート集の趣きを色濃く残していたのに対し、本作で同様に矢継早に繰り出されるビート…

Fenn O'Berg / In Stereo

ポストロック/エレクトロニカにどっぷり嵌った身にとっては、この豪華極まりない三者のコラボレーションに歓喜してから早10年近くを経て、まさか新作が聴けようとは思ってもみなかった。 前作は三者の個性が判り易過ぎるくらいに入れ替わり立ち代りに現れる…

Taicoclub '10

Tokyo No.1 Soul Set 正直、最近のソウルセットの四つ打ち主体のやけにアッパーなトラックやBikkeの躁的なテンションの高さには、昔のふざけているのか大真面目なのか良く解らないリリシズムが好きだった身としては、どうにも乗り切れない思いがあっただけに…

Liars / Sisterworld

00年代の前半にThe Strokesの登場と共に勃興したロックンロール・リバイバルは、自分にとってその後の数年に渡って新しいとされる音楽から遠退く契機となった。 The Strokesが特別駄目なバンドとも思わないが、然程スペシャルな存在だとは未だに思えない。 …

Poirier / Running High

振り返ってみると00年代のポップミュージックにおいて、結局最後までダンスホールはしぶとくモードであり続けた印象がある。 海の向こうでRoots Manuvaの存在感が大きくなり、日本においてはShiro The Goodmanが逸早くダンスホールへの肩入れを表明し出した…

Flying Lotus Presents Brainfeeder

Gaslamp Killerのドープネスにも Samiyamのフリークネスにもいとも簡単に興奮させられ 改めて現在のLAビートシーンの面白さに感服したが やはりFlying Lotusのサウンドが醸し出すサイケデリアは特別だった。 Gaslamp Killerの後を受けた、その最初の一音で …