2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧
自らプレイする為だけに作られた極めて機能的なトラック群は気持ち良い位に潔くフロアユース。はっきり言って凄いと思わされるようなところは何も無い。Dan Snaithであればこんなトラックなら大して時間も掛からず簡単に作れるだろう。恐らく90年代以降のど…
アンビエントに極めて自覚的だった細野晴臣とは異なり、意識してアンビエントを作った事は無いと豪語してきた(らしい)坂本龍一であるが、M1はAphex Twin「Selected Ambient Works Volume II」に収められていたとしても不自然ではなく、氏の中に湧き起こっ…
ピアノやユニゾンのコーラスを多用したゴスペル的な意匠が前面に押し出されており、他にもエレピやギターやサックスにフルートといった器楽音の使用も目立つ。取り敢えずKano以来の、DaveやGhettsが従属する昨今のコンシャスなグライムの流れを汲んだ作品だ…
ゴッドファーザー・オブ・パンクことIggy Popのパンク回帰作という前評判から、何処かで期待してしまっていた部分があったのだと思うが、M1からThe Stoogesとは似ても似付かない、例えるならBilly Idolみたいなパンクとは名ばかりの、殆どハード・ロックにい…
前作「Sometimes I Might Be Introvert」とは打って変わって「Selfish」系統のミニマルなオープニングはやや意外。M2のコーラス部で漸くファンファーレめいた豪奢で大仰なストリングスが入ってくるが、90’sヒップホップ/ブーン・バップ的なヴァースのビート…
パンデミックもウクライナ侵攻も無かったかのような底抜けに楽天的な曲調や、スネア・ドラムを殆ど用いず、ハンド・クラップやギロ、スレイベルといった各種パーカッション類で構築されたグルーヴ感が希薄なビートは、「Person Pitch」「Tomboy」の頃のPanda…
M4等「Ctrl」の延長線上のトラップ/アンビエントR&Bもあるにはあるが、曲調はもっと幅広く(そして曲数は多く)、総じて言えばよりポップス寄りの作風になった。M1ではBeyoncéが映画「ドリームガールズ」で歌ったソウル・ナンバーと70’sのゴスペル・ソング…
Romyが居ないだけだから、当然The XXのサウンドとそう大して違わないが、上音が多彩でギターが相対化された分、Jamie XXの作るトラックが俄然存在感を放っており、これがまた憎たらしい程センスの良さを感じさせる(ところで豊富なレア・グルーヴの引き出し…
タイトル通り、サックスやフルート、エレクトリック・ピアノやハープ等のジャズの音色が基調となっている。相変わらずアブストラクトなジャズ・アンビエント的トラックは最近だとDawn Richard And Spencer Zahnの「Pigments」にも通じるが、それよりも本作で…