De La Soul 20 Years High And Rising


「Me Myself And I」「A Roller Skating Jam Named "Saturdays"」「Ego Trippin' 」
そして「Stakes Is High」…
聴きたかった曲は全部聴けた、本当に素晴らしいパーティだった。


20年という決して短くはない時間を経て
確かに3人とも老けたし太った(Posdnuos以外は)。
数多くのクラシックを生んできたパイオニアである事は疑いようも無いが
今なお第一線、というには少し無理も感じる。
それでもステージ上の3人は未だに地元の仲の良い友達のように見えたし
コールアンドレスポンスやMCにも全く予定調和を感じなかった。
ロケーションも手伝ってか
まるで89年のロングアイランドのブロックパーティに居るような気分にすらなった。
(勿論行った事は無いけれど。)


本人達が一番楽しそうだった
というのはオーディエンスの自己満足以外の何物でもないと思う。
当日は2ステージ目、前々日には大阪でのライブもこなしている
疲れてない訳がない。
それでもオーディエンスにそれを感じさせず
パーティメイクに徹するその姿は
真の意味でプロフェッショナルと呼べるものだった。


どうやら時間が足りなくなってしまったらしく
突然終わってしまったライブだったが
無粋なスタッフの静止にもしつこくDJを続けるMaseの姿に
単なるサービス精神以上の、プロ意識を感じさせられた。


昨年のPEと言い今回のデラと言い
ヒップホップのレジェンドのライブには本当に外れがない。
1つの事を長く続けるという事は、それだけで価値のある事なのかも知れない。